夢見たき小夜の寝覚め/
 
名も知らぬ
草の花時夢見ては
ひとり朽ちゆく
徒花か



いつしか

君を待っているのか

死を待っているのか

わからなくなった


届きはしない

小さな声を

そっと手帳に

書き留める

眠れぬ夜







花時(はなどき):その花の咲くころ。その花の盛りのころ。

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