渇いた心/
hiro
オレンジ色の綿雲に覆われた夕日が
遠くの方で背を向けて
ぼくの渇ききった心を揺さぶる
忘れようとすればするほど
渇ききった心の奥底で
君と一緒だったことを思い出す
もう何も戻らない
スミレのようなやさしさも
シクラメンのようなかなしみも
ヒマワリのような笑顔も
コスモスのような甘えた声も
もうぼくの心で咲くことはないのだろう
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