ギルド批評05/11/15/黒川排除 (oldsoup)
の空行、断絶は窓から飛び出していったことによる時間の経過だ。ところが最後には疑問符とともにまだ飛び出していない「君」に向かって呼びかけている。というか、ええっ、まだいたのという感じだ。なぜ「君」と呼ばれるその人間を、彼は出て行くときに連れて行かなかったのか? この点でおおいに彼は弱気である。彼は絶望のために完全に弱気になって、ヘコんで、ぐれて、どうしようもない。落ちかかっている絶望からはもはや逃れようがないし、逃れるつもりもない、ということが書かれている。なんのために放り込まれたかよくわからない「君」は不幸だ。そうそう、このキミの存在理由が謎の核であった。ちなみにこの詩において「みんな」と「君」は
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