秋ゆき/umineko
 
枯葉を踏むように
ことばを

かさかさと
私たちの記憶の下で
何かが
くだけ散っていく

それは
再生への営みと
私たちは知っている

枯葉を
振り向いたりしないのは
そんな
希望があるからだ

私たちは歩いていく
秋の夕暮れを歩いていく

いくつもの
ことばを踏みしいて




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