マッチ売りの女王/
イオン
寒い夜に
誰も相手にしてくれない
誰もマッチを買ってくれない
女は暖まろうとマッチを1本擦ると
炎の中から声がした
「おまえは我侭だからみんな近寄らない」
もう1本擦るとまた声がした
「おまえは世間知らずだから
マッチの時代が終わったことを知らないんだ」
最後の1本を擦ると警察が現れて
放火の疑いでつれていかれた
戻る
編
削
Point
(6)