詩と大脳生理学。その2/いとう
て忘れた頃に読み返しま
す。まっさらな状態で読めるから。そうやって読むとかなり違和感のあるところがいっぱ
い出てくる。内容面でも、構成やリズムにおいても。で、それを修正していくわけです。
あとね、他の人の詩を読んでください(笑)。それはもう、いっぱい読めば読むほどいい。
で、その場合、今度は逆に読者の立場でのみ読むんじゃなくて、作者の立場ででも読んで
みる。作者がどういうイメージを言葉に託したのか。言語中枢における「認識」の機能が
どのように働いてこれらの言葉が生まれたのか。そうすると「ズレ」の正体、あるいは
「ズレ」の構造が見えてくるんですよね。そして、そういう能力が身に付けば、これまで
難しいと思ってた部類の詩も読めるようになってます。自分の中での詩の世界が広がりま
す。まぁ、そういう鍛錬はやっぱり、言語化するという作業が非常に重要で有効なのね。
つまりね、感想や批評を実際に書いてみる。そゆことです。他の人の詩に感想書いてると
自分の詩も上手くなります。これは経験から保証する。絶対です。
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