蜂の一刺し/
一代 歩
吾(あ)の胸を刺した蜜蜂命絶え痛み残してポトリと落つる
もしかして君は誰かの化身かといぶかしんでる薬塗りつつ
あの刹那君は死んでもよかったと思えたのかと傷跡に問う
もう一度刺されて死ぬかもしれぬこともう“リーチ”とは言えなくなって
蜜蜂の切り札受けたその後にハニートースト頼む非情さ
刺されてもまだ君の事好きという意外な吾(われ)の蜂好きを知る
人間の吾(われ)は弱きか強きかと立ち止まりつつ考えている
戻る
編
削
Point
(3)