吹かした煙といっしょに、行っちゃうかと思いました 薄くなりましたね、背中 このビルが潤うたびに、課長さんは枯れてゆきますね 決して幸せを期待できない結末に、突き進むのはなぜですか 薄い背中はむしろ愉しげに 郊外マンションのローンが終わる頃、ぼくはどこにいるだろうね きみの言う結末の先の、もう削る必要のない場所で のんびり煙草を吹かしているよ そう言ったように見えたのは もちろん気のせいでしょうけれど