*エチュード*/かおる
日常に疲れ果てたさびしんぼぅの代わりの
おそらも大泣きをしてくれたのか
全てを拭い去ったようなまっさおなカンバス
キラキラの煌めきが朱や黄色の葉っぱを揺らす
公園はすっぽりスノーグローブに閉じ込められたようで
悪戯な風がさわわ ざわわと絵筆を振るうと
くるくるくるりととりどりの色が舞い
散りばめられた足下には
かさこそかさと芳ばしい落ち葉の絨毯
あおいそらの習作はひと吹きで変幻自在
軽やかな手風琴の調べを載せて
こんな日はびぃどろの置物にしちゃいたいな
戻る 編 削 Point(2)