アド・バルーンより愛を込めて/EnoGu
 
息の電撃作戦だぶぶー

にビクッ、と、反応すると
もう一度チラリと腕時計を見てさらにものすごくせわしなげに階段を駆け下りて、消えてしまった(不思議な銀色のタバコをくわえたまま)。


ザアザアごんごん。


見上げる
と、いつの間に
ちかくてとおい、どこか空のした


ザアザアごんごん。


あたらしい街のいのちが活動をはじめたもよう。すずめとカラスの大群が低い空を、おどろいたように東の方角に向かってまっすぐ、翔けてゆく。




ここから六本木へは地下鉄でたったの13分でいけてしまう。




エピローグ


(もしくは、ほんとうの、ぐ
[次のページ]
戻る   Point(2)