孤独のいる場所/
むらさき
りすます
孤独は
やはり足の裏にいた
心許せる昔からの友人と居酒屋で会った
笑いながらほっけをつまんだ瞬間に
吐き気をもよおすぐらいの孤独は
わたしの足首に巻きついた
一人で風呂に入った
湯にからだが溶けていく
こびりついた孤独も
ジェリー状に固まり
水面に浮かんでいく
無知なくらげのように
今日の砂と共に
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