フェアリーライト・スノーフレイク/シアン
ああこれはコンビナートで見た猫の瞳のような悲しみだろう
この星のすべての路地に街灯が灯る速度で夜は満ちゆく
鉄塔を敵に見立てて逃げる子の背後に迫る夕映えの色
さそり座は塵ばっかりでつまらなく希望の町に雪は降らない
新宿区十畳五万(幽霊と話せない方専用物件)
オザケンに言われたくらいで手に入る素直さならば僕はいらない
色のない廃墟の町に彩りを添えようとして信号はある
もう誰の事も信用出来なくて寝返りを打つそこは夕暮れ
ぼくたちの(初恋の人)小野さんが朝礼台で居眠りをする
「意味のない事がしたいね」光さえ無数の意味に満ちているけど
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事情により、再投稿させて頂きました。
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