小鳥が飛んできて頭にとまった/炭本 樹宏
まだ眠気がのこっている朝に
いちごジャムを食パンにつけて
コーヒーをいれての朝食
起きる間際に見た夢を反芻する
小鳥が僕の頭に飛んできてとまった
気分良く起きた朝
こんな日は大抵よくないことがおきるんだ
何故だかわからないが
さっそくコーヒーをこぼした
洗い立てのシャツがだいなしだ
次はなにがおこる?
生きてること
それは境遇がいくつも変わること
流されずにいきることは
今だに僕にはできないこと
ささいなサインで
愉快になったり不愉快になったり
人生を山登りに例える人もいるけど
僕はそれは違うと
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