望む姿は…/水島
 
無意味なまでに
警戒心を振りかざして
盾のように鎧のように
やたらと丈夫な
僕の表面は
がちがちとした固体


救いようも無いくらい
どす黒く
重苦しく冷たい
僕の中身は
どろどろとした液体


ああ、違うのに


僕の望む姿は
そうじゃないのに


本当は

空に
宇宙に
溶けてしまえる

気体のようになりたいのに
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