ただ1滴のポイエーシスを/umineko
 
ちょっと興味があってポイエーシスということばを調べてみた。ただ漠然と「詩情」みたいなものかな、と思ってたんですけど、ちょっと違うみたい。「作り出すことすべて」がこのことばのもとにくくられ、なかでも音楽と韻律はその中でも区分され、それらを扱う人がポイエーティースと呼ばれる。

ポイエーシスは韻文でなくてもよく、それは形式に過ぎないこと。また、ポイエーティースはミューズに仕える、というフレーズもある。詩がまだ神の領域と結びついていた時代もあったということだ。そこから解放され、私たちは私たち内部にある教養や知識をまっすぐに書き記すことになる。文学、すなわちliteratureの名のもとに。


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