風と光/こむ
 
  立ったままの
目をこらす              あきめくら
                   あちこち ぶつけて
ここを 感じるために         からだは もう 傷だらけ

陰に 背を向ける           陰は どこからでも
陰は もう 充分に見た        染み出してくる
                   光の中でさえ
ああ 風と光
                   ほうりなげたものは
私は ほうりなげる          どこかの 
                   みえないすみっこに           
きっと 誰かが            ころがりこんで
うけとってくれる           誰にも 届かない
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