いつわりの夜空に/たりぽん(大理 奔)
 
投影される星宿は
ただまばゆく
木漏れたように
天蓋にはりつき
記憶の中で見失った
街あかり

偽りの夜空のように
星の並びを過去に
たどれるならば
雪の降りしきる
プラネタリウムで
君と凍えていたい

手のひらを
暖めあいながら
星たちを
あの時に
巻き戻して





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