雑詩、着色済み/黒川排除 (oldsoup)
 
多少補うにしろその穴を埋めなければならないと気付けそこには怯えた目をした動物が土をかぶっているぞ捕われ憎しみを背後に針を持つ手を止めないでそれならそれと示せばそこに生えるものすべてをかき集め出かける準備もまばらに引き寄せた体に従属する分子が重い
      濁っているものを吐き出せば海にのぞめる透明度は低くさらけ出す単調なリズムで踊る木偶を磔にしながら軒並み混雑を極める人ごみに慰めを求めている不思議だった事を思い出す幼少の障子に移る影絵は父と母のまぐわう姿にろうそくを倒して燃やしていた幼少の頃の思い出など何も残ってはいないし書き留める筆の重さは素材によるそれとは違い虚ろであればあるほど喜ぶ日の光
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