心はお肉/k o u j i * i k e n a g a
ったりする、
あの無駄に大きな肉の心を勇気をだして
つかんで
そして、
誰かのことを憎んだときには苦い汁を、
どうしようもなく臭くて苦い汁をぴゅっと吐き出し
誰かのことを愛するときには暗闇で、
暗闇で静かにか細くぼうっと光り
そのようにして肉の心があってほしい
遠くの町で誰かが苦しんでいるとして
心の中にあって苦しみもまた、さわれないのなら
どうかせめてそれが、ひどい色と臭いでありますように
そうすれば周りの誰かが気づきやすいから
心が肉のかたまりだったら、ほら、
こんなに便利!
ちょっとにおうけど
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