螺旋/
銀猫
小さな舞台に幕が引かれる
けれどそれで終わりではなく
むしろまばらな拍手の後を
どうやって取り繕うか
それが今の問題
この日を闊歩する風が
肋骨の隙間を通り抜けて行く
志半ばにして倒れ込めば
終わり方は未知数
けれどまだ呼吸がある
心拍を繰り返し明日がある
試行錯誤事の顛末
自己嫌悪五里霧中
四面楚歌耽溺哀歌
色んなものが
ぐるぐる ぐるぐる
螺旋を描いて
それは複雑なメビウスになる
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