乙女の尻/黒川排除 (oldsoup)
 
電柱立つよりかからずあかるために

蜘蛛が飛ぶてっぺんからてっぺんまで

三つのことば千の手法にて一軒の小屋

黒い婿に手を取られ階段のぼる

無神の岩場でルーズなポーズをとる坊主

解を求めよこんな小さい紙の上で

夢からさめた石を拾ってきて捨てる

続々と黒い雲来て去るばかり

岩肌に頬をすりよせ誰も死んでない

眼鏡? 壊れてわるいひとしか見えない

彼はそう言いつつ後ろ手にドアを

埋めた日はなんでもかでも猫に見え

漠然と水の近くで肥ゆる枯れ枝

踏み転がされ地球のかたちになった騎手

豚を逃がした方へ太陽も流れていった

善人
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