記憶/こむ
 

手をのばせばとどく思い出の
目を閉じた手触りの
とりかえしつかなさ

誰も悪くない 罪
誰にもわからないのに 罰

今にしてみれば
もう陰っていた光の
ひとつひとつのしぐさ 
いとしく
ふとした手触りの記憶 
重く
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