ところでぼくは花束を忘れた/nm6
 
係(があったとして)がないようで(あったとして)なんだか(落ち着かない)やっぱり(落ち着かない)ありそうだ(でも仕方ない)と思うとき、


ぼくら ###
あられ(もなく)




光った。









ぼくらは自分より遠くを歩きすぎれば疲れている。あと数十年の日々の/ひびの入ったゴムソールの隙間に小さな紫の花。目を開けばこの街からぼくが煙巻いた諸々を/処女をさらすように桃色のうなだれた空気が入りだしてナウ・セイ「自分どこよ」。そうして目を閉じれば、光源は眉毛の頭からこっちを見てニヤリとしていた。ナウ・セイ。ところでぼくは(さっきも言ったが)、いつかのあそこに花束を忘れた。
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