pすけの色即是空/第2の地球
現実と呼ばれるならば
現実はどうでもよかった
pすけの彼女と電話で話した
pすけが検死されるといって 泣いていた
おしりの穴まで調べられちゃうんだってと 言った
pすけのお葬式にはいかなかった
現実が何だかわからなかったし
唯心論者のpすけは 「かまわない」と笑うだろうと思った
けれど
和歌山のお墓には死ぬまでには一回くらい
行こうと思った
いまでも
ループと話してると pすけのはなしになる
そこではpすけが変わらずに いる
ネットの薄い感覚は余計pすけの存在を曖昧にするけれど
わたしは捉えどころを間違っていない自信はある
死者との関わりは死んでからも続いていく
それは主観に陥りがちだけれども
わたしは まだぎりぎりに保っている
pすけ
けして まっすぐでない 人の道を共に歩いたことを
わたしたちは 忘れないよ
ここで冥福を祈っている
そして必ず また 話そう
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