☆6 (サイボーグ…)/貴水 水海
 
夜の 終りのないような海に

眼を見開いて
自分の使命が終わったのが
わからないまま
尽きた
サイボーグが 捨てられてた

腕から回路がみえる
ショートした頭から
白い煙があがってる

恨むでもなく
ただ
信じられないまま
流される

俺の 過去の姿か
未来の姿に思えたぜ

きみに
白いバラを捧げるよ

俺が投げたバラは
きみに届く

俺は人間だけど
人並みじゃないから
なんとなくな
なんとなく
わかるぜ

今度は幸せに生まれなよ


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