ローカル線で携帯をスクロールする/
たりぽん(大理 奔)
二本のレールはずっと平行線
交わる時は必ず分岐点です
言い訳の出来ない
ダイヤグラムでは
二つの時間だけが時折
交叉していきます
ホームの対岸から差し入れられ
電子仕掛けの暗闇に置かれた
番号を通票(タブレット)がわりにして
単線列車は
わたしとあなたのように
ひととき出会っては
また
すれ違っていくのです
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