恋の果実/いとやん
 
はしないだろうけれど
だからいっそう告げたいのに ぼくはコトバを知らない
今日も夜空に逃げ込む 星になって
君に見て欲しいと 光ろうとする

輝こうとしても無理だった  心が空っぽだから・・・
だから闇に混ざりこんで   一人泣き出してしまう

風船がふくらむほど 悲しみの果実も大きくなっていく
君を見るたび 一人になるたび 夜になるたび 夢を見るたび
時は流れ 実りの秋がやってきた
ぼくの畑でとれた 悲しみの果実は
涙と苦味を残していった
心の砂漠を潤して 恋の味を知りたくなった

ふくらむ風船が割れることなく
この大空を駆け回ることができるよう
秋風に祈りをのせて
いつか


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