☆3 イタミ/貴水 水海
俺は ひとりで太陽をみても
なんともないのに
ひとりで月をみると
なぜか悲しい
心に刺さったものが
三日月に似てるからか
俺は 心から
満月のような笑顔を
人に見せたことがないような気がする
俺は 心込めて
人の目を見たことがないような気がする
俺の心に刺さってるのは
三日月なんかじゃない
誰かがなげた 何かの武器だぜ
誰かなんて もうわからなくていい
俺自身かもしれないぜ
どんな武器なのかなんて 知りたくもない
知ったところで 痛みは消えない
痛みを消すのは俺自身
俺なんだぜ
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