*へんしんトウ*/かおる
いた
めまぐるしく うつりゆく 景色に
あなた色が 足されていった
目を覆うばかりの悲惨な現実に
足下の崩壊していく出来事に
胸つぶされる事件でさえ
風化して 埋没していく 日常がある
見上げて ごらん そこぬけの あおを
朝露にぬれ そぼふる みどりを
まっさらな 大地に ただ 風が 渡っていく
黒々と 塗り込めていた夜が あけていく
まぁるい 地球の東の空が しらじらと
うぐいす色に 発光していった
ゆらゆらと 揺らぐ 明けの明星が
静かに 朝に 溶けていった
みちなかばの あおさに
うすよごれた ほこりっぽい 日常
まっさらなそらは きっちりと しろしめす
すぐそこに
青い鳥が さえずるのを
だから・・・
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