影/天使
「あなたは私の影みたい。いつも側に居て私のことを何でも知ってる」
そう言って 微笑む君に苦笑する僕
君のことは、何年も前から好きだった
少なくとも幼なじみとしてではなく
異性としての恋をしていた
けれど 「影のよう・・・」と言われたら仕方ないね
確かに君の事はよく一緒にいたし 知ってることも多い
けれど・・・僕が「影」なら 結局は何も出来なかったんだね
影は抱きしめることも 慰めることも出来ない
僕はそう言う存在なんだね
やっぱり仕方ないのかな・・・
ずっと一緒にいすぎたんだよ
だから「愛」とか「恋」にはならないんだね
二人ずっと一緒だった
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