スパーク/蝶番 灯
 

それさえも理解出来ない儘…


何時からこんなに理屈っぽくなってしまったの

今を生きるわたしを あなたが見つけたら

あなたは わたしを怒るのかな

遠い遠い場所でも あなたの心臓は息衝いている

言わなくてもそんな気がするよ

陳腐していくわたしを

あなたは見ている

そんな気がするよ





暗闇に衝突する豪雨の群れ

北の空を切り裂く轟音と

わたしを嘲笑う 高温の閃光

夢想を愛した瞳に 壱つの境目を生む





雨上がりの 目覚めかけた街角で

忙しく移ろう人々を

黙って見守る冷たいコンクリートジャングル

止まっていながら光速で動いているのさ

そして何時も 何時までも

消えたり輝いたりするわたしの夢を

今 一瞬見届けた筈だ

恐らくこれからも駆っていく


変わらない様に見える太陽は確かに老いていくけど

わたしが死ぬまでは照らしてくれるから


それだけでも 信じられたら生きていける
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