オンナジコト/
王
はこたえる
お前とおんなじさ
消えてくということだ
そして失うことだ
俺は夢の中で焼け野原を歩いていた
ただれ傷ついた人々が水を求めていたが
俺は何も欲しくなかったし持ってもいなかった
四つ角で奴とすれ違う
奴は空を見上げ立ち尽くしていたが何も待ってはいない
ただ守れなかったものを抱いて
奴は呆けて立っていた
俺と奴はおなんじ星に死んでいくんだ
だから俺は奴と酒を交わす
それ以外、今
要する言葉は無い
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