10月9日の/一代 歩
 
薄墨を流したような目の下の溶けるマスカラ 涙じゃないわ

難しい顔をしながらバーボンを語る男に惚れてみた夜

たまに出す声が真紅にそまる時 青白き夜明け 雲を見ていた

トレゾワの香りを君が嗅いだとき私のことを思い出してと

まとまらぬ酔っ払いの戯言と聞き流してもいいから側で


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