「パズルと街の続き」/又一
東京の空に雪が止まって
カサリ カサリ
ファルトを染める
家路を急ぐ群衆にまぎれては
いつもの景色がよけいに悲しくて
変わらない信号とか
不満がよく似ていた
体と相反して
焦りが加速度を感じ始める
そんなことがたびたび起きては
どうでもいい言葉つないでいった
空のピースがひとつ欠けているのなら
多分元には戻れない
灰の空に
字幕だけ流れては
ヒーローから離れてく
時計の針の
カタカタ拍子は
とうとうPM12:00
寝る時間
迎えの来ないシンデレラは
パズルの続きを急いで
裸足のまま
星のない
夜空に落ちる
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