「パズルと街の続き」/又一
 



東京の空に雪が止まって
カサリ カサリ
ファルトを染める

家路を急ぐ群衆にまぎれては
いつもの景色がよけいに悲しくて
変わらない信号とか
不満がよく似ていた


体と相反して
焦りが加速度を感じ始める
そんなことがたびたび起きては
どうでもいい言葉つないでいった

空のピースがひとつ欠けているのなら
多分元には戻れない

灰の空に
字幕だけ流れては
ヒーローから離れてく

時計の針の
カタカタ拍子は
とうとうPM12:00
寝る時間
迎えの来ないシンデレラは
パズルの続きを急いで


裸足のまま

星のない
夜空に落ちる



戻る   Point(2)