ろいやるすぺしゃるみるくてぃー/コトリ
夜闇と思ったのは黒雲
赤帯の朝焼けが眼前にふたすじ
この街の空を美しいと思った
はじめてのこと
のろのろ歩き 方向音痴の女の子
同じ場所 ぐるぐる ぐるぐる 行ったり来たり
手をひかれ 正しい道に連れ戻されては
また迷い込む裏切り行為
あきれないで
すてないで
こんなわたしも すこしずつ ちかづいては いる
つもり。
つもり。
つもり。
繰り返す 言い訳
繰り返す 時間稼ぎの 言い訳
あのあと
きっと悲しくなってしまった彼が
眠られたかだけ気掛かりで
すきな紅茶を買う
すぺしゃるろいやるみるくてぃー。
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