はぐれる空も、見送る人も/
霜天
まうので
行き止まりに佇んでしまう
それはきっと、いつものことで
この、足元には
何も変わらないということが
回転する夕暮れのように暖かいらしいので
私はここで、見送るだけにする
ひとりになる
そんなことは結局、どこにもないのかもしれない
また明日、と呼ぶ声に
また明日、と答える
それだけで回転するはずの世界に
少しくたびれた靴で、私も確かにそこに
いる
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