正月イルミネーション/小太郎
 
イタリアンレストランでとりあえず出された
コップ一杯の水
その中の四つの氷が
カランと鳴った

その音は
僕が心の入り口にはっているフィルターを通らずに
そして
入り口でさえない場所から入ってきて
カランと鳴った

この音は クリスマスのような
思考を介さない単純なものだから
誰のフィルターにもかからずに
単純な楽しさを
とてもたくさんの人に与えるだろうと思いながら

使いまわしのイルミネーションを観ていました



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