黄昏時/眠離
 
余剰がこんなにある
泥(なず)みっぱなしの義務を捨てたら
珍しく穏やかな内面は
傍らに望んでも、
在り得ないその人物と事実を考える時、
直線を見た気がしてた

混沌に佇んで
昏睡みたいに膝を折る
檸檬茶色の日光が
中和されて虹彩から出入りする

誰そ彼に
目尻から、海の名残



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