午後のリビングでのリアル/チアーヌ
心地よい風が吹き
国道近くの喫茶店は
おしゃべりで満たされてる
空気みたいだった
あなたとの時間は
あのあと一年くらい
続いたのだったかな
だからそう
まだ大丈夫
とてもリアルにあのときのココアのカップの模様や
カウンターにおいてあったコーヒーミルの形
電灯の傘
丸太で出来た椅子
の上に置いてあったクッションの模様
隣のカップルがしゃべっていた内容まで
わたしが覚えているのは
どうしてなんだろうな
このまま追憶を続けてなんかいたら
あなたとの別れの場面までリアルに
思い出してしまいそう
あのときの車のダッシュボード
流れていた音楽
あなたが捨てた煙草の吸
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