解凍ファイル/なかやまそう
 
に向かうスーツ姿の
グレーの社会人に
僕の立ち居地が
可笑しくて
笑われてしまったり
したけれど
ただぼんやりと
路地のまんなか
あたりにたって
夕やけを眺めたいだけ
眺めていた

石ころみたいに
ボロボロと
落ちる朝のヒカリは
地下にいる僕に
階段を昇る楽しみを
差し出してくれるので
長方形の出口にある
青を目指して
アルコールが抜けない
肉体をはこび
地上にたつと
そこは月島だった

月末は色々な
電話がかかってきて
すべて着信を
拒否したいけれど
はい。なかやまです。と
出る受
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