わたしが詩を書かなくなったとき/umineko
 
ぼとぼ
つまさきで

別に悲しくもなかった 現実だからだ
当時短距離の選手 だったけど
とにかく泳げなかったのだ
空は
遠い顔 してた

結局
何も変わらなかった

たぶん
それとどこか似てい て


わたしが詩を書かなくなったとき
わたしの中の何かが終わる

それがとてもこわいし
それがとてもいとおしい

わたしは
あらゆる出来事を

詩人のように忘れていく
 
 
 

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