いばらの 揺りかごに 沈めて あたしを/るな
マーガレット・ハウエルの ブーツを履く
これでも 汚い道を避けて 歩いてきた つもり だ
たとえば 神宮の森に沈む
真っ赤な 夕陽を 見ていると
窮屈な あたしが 泣けてくる
スルー
行き先は わかっているから
メイ・アイ・ゴー・スルー
あたしの ほんとの しぐさ
ママは 秘密に してる
そして 相変わらず
真っ白な 下着を 干したがる
それは もうじき あたしの役割
あたしは 今夜
きれいな花火を 見たい から
ママ、
いばらの 揺りかごに 沈めて あたしを
叶わぬ夢 ばっか
見飽きて しまった から
いばらの 揺りかごに 沈めて あたしを
遠く 花火の音が
聴こえて くる よ
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