さよならリベラルファンタジー/黒川排除 (oldsoup)
 
焼いて灰

寸分の狂いなく余は存分に狂い

しべのない花一本の葬儀かな

透明を乱獲せし箱のふくらみ

乱読節来たるに苦悩の段を踏む

いえうらでこっそり瞳孔を開く

死ぬと言ったからには死ねよと言いに来た

昼には乾く靴下を取りに来たサンタの赤さ

遠い昔の話をした後
遠い昔に足が向く爺

没落君主の名をそらんじて
空を跳ぶ 三畳百間の空

全員で目隠しをするスイカ割り

崖を指す少年、彼には足がない

至る所に弓の名手の放った矢があり葱畑

味も匂いも、鉄にそっくりだ!
さっそくうめよう

長者長く
なり ひそめ ふる 雨の長い
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