組詩「二宮」/岡部淳太郎
情 その二」より。
「骨のむせる臭い」
作者が以前書いた詩「骨の町」より。この詩もまた、二宮町のことを念頭に置いて書いたものである。
「北が来た、南が来た」
二宮駅北口から百合ヶ丘(川崎市の百合ヶ丘ではない。二宮町の百合ヶ丘である)方面に向かうバスは、「北循環」「南循環」があり、「北循環」のバスがやって来た時には、よく「北が来た」などと言っていたものである。この後に出て来る「時は循環し」は「北循環」「南循環」からの着想である。
「彼等はおまえが役に立ちたいと思っているのとは違う世界にいるから〜」
イギリス、スコットランドのロック・バンド、ベル&セバスチャンの曲「
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