帰り道/准々
 

帰り道

アタシの家へ 近づく程に

遅くなってゆく フタリの歩調


繋いだその手に 微熱が走ってゆく



いま 言わなければ

今夜こそ 言わなければ

八分の月も 息を呑んで見つめている


けど


決心したはずの アタシが吐き出したのは

いつもの オヤスミの言葉

そして

いつもの様に 帰ってゆく アナタ



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