コインランドリー/
なかやまそう
緒に
回転する
柔らかい日々に
刻む足あとは
行間に読み取る
気持ちのように
不規則で
ちぎった羊を
秋の空に戻そうと
ポケットから
小銭と一緒に
じゃらじゃら
取り出すけれど
柔らかい日々に
刻む足あとは
人と人の間を
流れる感情のように
気まぐれで
もとに在った
場所はもう
どこにもなくて
とっさに入った
定食屋で
いつもすわる
あぶらまみれな
汚れた椅子にこしかけ
鶏に感謝して
から揚げ定食を
残さず全部
食べてみる
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