マグロ丼/
尾関直人
熱と冷気の織りなす
爽やかな刺々しさ
時とともに その角は曲をなしてゆく
わたしの目が 口が そして気持ちが
少し他所へ行っている そのあいだ
風が吹いた
妥協 弛緩 融和
新たなる真理が生まれ
いにしえの謡曲をうたう
マグロ丼があゆんだ道を
わたしもあるくのだろうか
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