象さんの宝物(童話)/炭本 樹宏
 
少し笑みを浮かべ、「そうかい」と言うと一面が光って、鬼達は天子の姿に変わりました。
 「よく、神様の言うことを信じましたね、あなたのような象さんの願いなら叶えてあげましょう。ここがその場所です。神様を信じる者しか来れない場所なのです」
 お父さん象はありがたくて、涙を流しました。そして、改めて神様に感謝しました。

 それから、家族全員を連れてきて、宝物を静かに置き拝みました。
 象さん一家はそれからも安心して、神様に感謝しながら、幸せに暮らしました。


 
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