夜の女王/杉田蝶子
 

リビドーをひらく夜の帳が下りる
渇くからだが水を欲しがって熱を感じるの
つかんだ手はもうあたしのもの
二度と離さないこのままくれて
水も甘い果実も飲み干してあげるわ
独り寝れば枕が濡れる
つたうのは頬より腿がいいでしょ
誰かが空いたならあたなが埋めて
空いたところはあなたので埋めて
深く深く
つきあいましょう
あたしに独りは似合わない

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