弱音を聞いてください/
炭本 樹宏
朝おきて、虚脱感に襲われていた
恋人と別れる夢を見たせいだ
恋人の飼ってる犬が この世を去った
僕は北窓の薄暗い部屋に住んでいる
仕事をする気になれず貯金も使い果たしてしまった
親兄弟は僕のことなど忘れている
孤独は飼い猫で紛らわされてる
今日は穏やかな秋晴れだ
どうでもいい気持になって
詩にたくしたら票ははいらなかった
とてもとても弱い生物 自分
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